家庭環境にコンプレックスがある。こんな私でも幸せな家庭をつくれますか?

今でこそ「家族の形はそれぞれ」と言われるようになり、
ひとり親家庭やステップファミリーなど、さまざまな家庭のあり方への理解も少しずつ広がってきました。
それでも、自分が育ってきた家庭環境が、
大人になってからの恋愛や結婚に影響していると感じている方は、少なくないと思います。
「自分は幸せな家庭を知らないから、結婚生活がうまくできる気がしない」
「家族のことを話したら、相手に重いと思われそう」
「結婚したら、相手まで自分の家族の問題に巻き込んでしまうんじゃないか」
「相手のご家族から反対されたらどうしよう」
そして、時には、
「こんな家庭で育った私が、幸せになってもいいのかな」
と、自分自身の価値まで分からなくなってしまうことがあります。
私も、長い間そうでした。
私にとって「結婚=幸せ」ではありませんでした
私の両親は若くして結婚し、その後すぐに離婚しました。
私は生後6ヶ月頃から、父方の祖父母に育てられました。
だから幼い頃から、
「結婚したら幸せになれる」
というイメージを、私はあまり持っていませんでした。
むしろ、
子どもに嫌な思いをさせるくらいなら、結婚なんてしない方がいい。
どうせうまくいかないなら、最初から結婚しない方がいい。
そもそも、なんで結婚なんてするんだろう。
そんなふうに考えていました。
20歳くらいまでは、
結婚に対してかなりネガティブなイメージを持っていたと思います。
今振り返ると、
「結婚=大変」
「私は幸せな家庭をつくれない」
という思いの中には、
自分が育ってきた家庭の影響が、かなりあったのだと思います。
自分では選べなかった家族が、結婚にも影響した
そして25、26歳頃。
私は結婚を考えていた相手と破談になりました。
そこには、身内の問題も関係していました。
相手の職業上、
結婚する本人同士だけではなく、
家族や身内の背景も無視できない事情がありました。
だから、
「私だけを見てもらう」ことができなかった。
頭では事情を理解できる部分もありました。
でも、やっぱり悔しかったです。
だって、
私は自分が生まれる家庭を選んでいません。
親がどう生きてきたのかも、
身内にどんな事情があるのかも、
私が決めたことではありません。
それなのに、
自分では選べなかったものが、
大人になった私の結婚にまで影響する。
「私自身を見てもらっても、それだけではダメなんだ」
という現実は、
当時の私には、とても辛いものでした。
今なら、「家族のせいだった」とは思いません
ただ、
今の私があの破談を振り返ると、
少し見え方が違います。
「私の家庭環境のせいで結婚できなかった」
とは思っていません。
私は、
お互いに、相手選びを間違えたんだ
と思っています。
相手には、
その人が背負っている事情があった。
私には、
変えることのできない背景があった。
どちらが悪いという話ではなく、
結婚して一緒に生きていくには、
お互いが持っているものの相性が合わなかった。
それだけだったのだと思います。
家庭環境を受け入れられない人がいたからといって、
私自身に、結婚する価値がないわけではなかった。
でも当時の私は、
そんなふうには考えられませんでした。
「私の人生、なんでこうなんだろう」
その後も、
家族の問題は続きました。
27、28歳頃には、
身内の借金問題にも悩まされました。
幼い頃から振り返ると、
「どうして私の人生って、こういうことばかり起きるんだろう」
と思うことが何度もありました。
自分が何かをしたわけではない。
それでも、
家族だからという理由で影響を受ける。
距離を取りたいと思っても、
当時の私はまだ、
家族と自分の人生をきちんと切り分けることができていませんでした。
家族から与えられる影響って、
本当に大きいんですよね。
しかも、
外からはなかなか見えません。
「重い人だと思われたくない」
恋愛や結婚を考えるとき、
私が怖かったのは、
家庭環境そのものを「恥ずかしい」と思うこととは少し違いました。
私が思っていたのは、
「相手にとって、重い存在になりたくない」
ということでした。
自分の家庭のことを話したら、
「この人と結婚したら大変そう」
と思われるんじゃないか。
私と結婚することで、
相手まで家族の問題に巻き込んでしまうんじゃないか。
私と結婚したら、
相手に余計な負担を背負わせてしまうんじゃないか。
そんなことを考えていました。
家族に問題があると、
いつの間にか、
「私と結婚すると大変だよね」
と、自分自身の価値まで下げて考えてしまうことがあります。
でも、
家族に何があったかと、
自分がどんな人間なのかは、
本来、同じではありません。
私は、そのことを理解するまでに時間がかかりました。
婚活を始めたとき、私は一つだけ決めていました
35歳になり、
改めて婚活を始めたとき。
正直に言えば、
家族との切り分けがすべてできていたわけではありませんでした。
家庭環境へのコンプレックスが、
完全になくなっていたわけでもありません。
それでも、
一つだけ決めていたことがありました。
「これまでの私の人生も含めて、受け入れてくれる人じゃないと無理」
ということ。
家族のことを隠して、
「問題のない私」に見せて、
それで選んでもらっても意味がない。
だって、
過去の事実は変えられません。
私が誰に育てられたのか。
家族に何があったのか。
これまでどんな経験をしてきたのか。
どれだけ頑張ったって、
過去を書き換えることはできません。
だから、ある意味では、
少し引いていた部分もあったと思います。
「これを知って離れていくなら、それは仕方がない」
そう思っていました。
結婚前、相手に願ったことは一つだけでした
結婚前、
私が相手に願っていたことがあります。
それは、
何かをしてほしいということではありませんでした。
家族の問題を解決してほしいわけでもない。
私の代わりに家族と向き合ってほしいわけでもない。
私を守ってほしいわけでもない。
家族との距離については、
私自身が必ず取る
と決めていました。
だから相手に背負ってほしいわけではなかったんです。
私が唯一願っていたのは、
私の不条理だった人生を、受け入れてほしい。
それだけでした。
「かわいそう」ではなく、ただ受け止めてくれた
夫に自分の家庭のことを話したとき、
夫は、
「大変だったね」
と言ってくれました。
私の話を聞いて、
共感してくれました。
そして、
家族の中で唯一、
私には心から信頼できる祖母がいたこと。
その祖母の存在があったから、
私がまっすぐ育ってきたことも、
理解してくれました。
何か特別なことをしてくれたわけではありません。
過去を変えてくれたわけでもない。
問題を解決してくれたわけでもない。
でも、
ただ受け止めてくれました。
それが、私にはとても大きかったんです。
「かわいそうだね」
という反応でもありませんでした。
家庭環境を聞いて、
私まで「問題のある人」として見るわけでもない。
「そんなの気にしなくていいよ」と、
簡単に片づけるわけでもない。
ただ、
「そういう人生を歩いてきたんだね」
と、受け止めてくれた。
私は初めて、
そんな受け止め方をしてもらったように思います。
それだけで、
とても救われました。
「受け入れてほしい」と「背負ってほしい」は違う
家庭環境に不安があると、
「全部受け入れてくれる人がいい」
と思うことがあります。
でも、
私が今思う「受け入れる」は、
何でも背負ってもらうことではありません。
私の家族の問題だから、
あなたも全部付き合ってね。
親族になったんだから、
仕方ないよね。
そういうことではありません。
私は、
自分の家族とどんな距離を取るのかを、
自分で決めました。
必要なら距離を取る。
自分たちの家庭を守る。
そこは、
私自身が責任を持つ。
その上で、
「私はこういう人生を歩いてきた」
ということを、
ただ知っていてほしかった。
**過去を背負ってほしいのではなく、
過去も含めた今の私を見てほしかった。**
今振り返ると、
そういうことだったのだと思います。
生まれた家庭と、これからつくる家庭は違う
そして私は、
実際に結婚して、
自分の家庭を持ちました。
結婚する前の私は、
家庭というものに、
どこか怖さを持っていました。
「結婚=大変」
「家庭を持ったら苦労する」
「私は幸せな家庭をつくれない」
そんなイメージが、
心のどこかにありました。
でも、
自分で家庭をつくってみて分かったことがあります。
私は、親と同じ家庭をつくらなくていい。
ということ。
当たり前のように聞こえるかもしれません。
でも私にとっては、
とても大きなことでした。
私たちも、もちろん喧嘩します
今の我が家だって、
何も問題がないわけではありません。
夫婦喧嘩もします。
意見が違うこともあります。
「なんで分かってくれないの?」
と思うことだってあります。
でも、
喧嘩したら終わりではありません。
そのたびに、
お互いが心地よくいられるところを探しながら、調整していく。
私はこう思っていた。
夫はこう感じていた。
じゃあ、
これからどうしようか。
そんな擦り合わせを、
何度も重ねています。
幸せな家庭って、
喧嘩をしない家庭ではないんですよね。
問題が起きない家庭でもない。
何かあったときに、また二人で心地よい場所を探せる家庭。
私は、そんな家庭がいいと思っています。
今、私が「幸せだな」と感じる瞬間
そして今、
私が家庭の中で幸せを感じるのは、
実は特別な日ではありません。
毎晩、
子どもに笑顔で、
「おやすみ」
と言えること。
朝、
夫に、
「いってらっしゃい。気をつけてね」
と言えること。
子どもが今日できるようになったことや、
面白かった出来事を、
夫婦で話せること。
一緒にご飯を食べること。
何でもない話をすること。
もちろん、
うまくいかない日もある。
疲れている日もある。
それでも、
またいつもの日常に戻ってくる。
私は今、
特別な日ではない時間ほど、尊いものなんだ
と感じています。
昔の私は、
そんな日常を自分が持つなんて、
想像できていなかったと思います。
過去を塗り替えるとは、なかったことにすることじゃない
以前の私は、
これまでの経験を反面教師にして、
「結婚に対するイメージを自分で塗り替えたい」
と思いました。
でも、
過去を塗り替えるというのは、
過去をなかったことにすることではないんですよね。
親が離婚した事実も、
祖父母に育てられたことも、
破談したことも、
身内の問題で悩んだことも、
なくなりません。
それでも、
過去とは違う未来を、自分でつくることはできます。
それが、
私にとっての「塗り替える」だったのだと思います。
嫌だった経験は、反面教師にしてもいい
もし、
自分の家庭環境の中で、
嫌だったことがあるなら、
反面教師にしたっていいと思います。
「私は、こんな夫婦関係にはしたくない」
「子どもには、こんな思いをさせたくない」
「私は、話し合える家庭にしたい」
「安心して帰ってこられる家にしたい」
過去に嫌だったことがあるからこそ、
見えるものもあります。
ただ、
一つだけ大切にしてほしいことがあります。
「親とは違う家庭をつくる」だけを目的にしないこと。
それだけだと、
結局ずっと、
親の人生を基準にして生きることになるからです。
大切なのは、
親ではなく、
自分を主語にすること。
「私は、どんな家庭をつくりたい?」
ぜひ、
自分に聞いてみてください。
私は、どんな夫婦でいたい?
どんな家庭なら、心地よくいられる?
家族とは、どんな距離でいたい?
パートナーとは、どんなことを話せる関係でいたい?
何か問題が起きたとき、二人でどう向き合いたい?
そして、
どんな毎日を「幸せだな」と思える自分でいたい?
ここが自分の中で分かってくると、
少しずつ、
「育った家庭」ではなく、
「これから自分がつくる家庭」
に目を向けられるようになります。
家庭環境は、あなたの未来まで決めるものではありません
もし今、
「こんな家庭で育った私が、幸せな家庭なんてつくれるのかな」
と思っている方がいたら、
私は伝えたいです。
生まれる家庭は、
自分では選べません。
過去に起きたことも、
変えられません。
家族から受けた影響だって、
簡単になかったことにはできません。
でも、
これから誰と生きるかは選べます。
家族とどんな距離を取るかも選べます。
どんな夫婦でいたいかも選べます。
そして、
どんな家庭をつくっていくのかも、自分で選べます。
これまでの出来事の中に、
嫌だったことがあるなら、
反面教師にしたっていい。
でも、
「私は親とは違う人生を生きる」
だけではなく、
もう一歩先まで考えてみてください。
「じゃあ、私はどうしたい?」
「私は、どんな家庭をつくりたい?」
そこに、
自分なりの軸をつくっていく。
その軸があれば、
過去にも、
家族にも、
周りの「普通」にも流されず、
パートナーと擦り合わせながら、
自分たちなりの家庭をつくっていけると思います。
家庭環境は、
確かに私たちの人生に大きな影響を与えます。
私自身、
たくさん影響を受けてきました。
でも、
家庭環境が、あなたの未来まで決めるわけではありません。
私も、
生まれた家庭は選べませんでした。
でも今、
自分がつくる家庭を、
自分で選びながら生きています。
毎晩、
笑顔で「おやすみ」と言える人がいる。
「いってらっしゃい。気をつけてね」と送り出せる人がいる。
子どもの成長を一緒に話せる人がいる。
喧嘩をしても、
またお互いの心地よさを探して、
関係を調整していける。
そんな、
何でもない毎日を、
私はとても尊いと思っています。
だから、
過去の家庭環境を理由に、
あなたがこれからつくる家庭まで諦めなくていい。
最後に、
自分に聞いてみてください。
私は、どんな家庭をつくりたい?
どんな人と、どんな関係で生きていきたい?
そして、
その家庭の中で、私はどんな自分でありたい?
生まれた家庭は選べなくても、
これからの人生は、
あなた自身が選んでいけます。

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nanairo.は、名前の通りあなたいろの人生に
してほしいと心から願っています。
人生色々、経験や体験、環境、状況、
人それぞれ思いや価値観があっていいんです。
だからこそ、これからについて
少し立ち止まって考えてみませんか?


