一人が楽すぎて、誰かと暮らせる気がしない。それでも結婚できますか?

長く独身生活を続けていると、

一人でいる自由に慣れて、
一人の楽しみ方を知って、
自分なりの日々の過ごし方もできてきますよね。

何時に起きるか。

何を食べるか。

休日をどう過ごすか。

誰と会うか。

何にお金を使うか。

全部、自分で決められる。

だからこそ、婚活をしていてふと、

「私、本当に誰かと一緒に暮らせるのかな?」

と思うことがあります。

今さら生活の中に誰かが入ってくるなんて想像できない。

今の自由がなくなるのは嫌。

誰かに合わせて生活するなんて、窮屈じゃない?

そんな気持ちが出てきて、

「結婚したいと思っているのに、一人でいる方が楽だと思う私は、結婚に向いていないのかな」

と不安になってしまう方もいます。

でもね。

私も、同じように思っていました。


「この自由を奪われるのだけは、絶対に嫌」

私は20代、一人で過ごすことが多くありました。

そして30代は、とにかく仕事を頑張ってきました。

そうやって少しずつ、

自分で使えるお金が増えて、

自分で時間を決められるようになって、

好きなときに、

好きなことをして、

好きな場所へ行けるようになった。

私にとってそれは、

ただ「一人暮らしが気楽」というだけの話ではなかったんですよね。

やっと自分で手に入れた自由だったんです。

自分の時間をどう使うか。

どんな仕事をするか。

どこへ行くか。

誰と会うか。

何にお金を使うか。

自分で選択できる。

だから、結婚を考えたとき、

正直に言えば、

「この自由を奪われるのだけは、絶対に嫌」

と思っていました。

今思えば、

「結婚したら、せっかく手に入れた自分の人生の主導権を、また誰かに渡すことになる」

みたいな感覚もあったのかもしれません。

誰かに何かを奪われるような気がして、

奪われないように警戒する。

自分の時間を守らなきゃ。

自分の自由を守らなきゃ。

自分のやり方を守らなきゃ。

でも、そんなふうにずっと身構えていたら、

そりゃ疲れますよね・・・


ところが、結婚してみたら……

実際に結婚してみて、

「ほら!やっぱり自由がなくなった!」

と思ったかというと……

意外と、なかったんです。

むしろ私は、

自由がなくなることを、ちょっと楽しんでいたのかもしれません

もちろん、今までと同じではありません。

一人だった頃とは、時間軸が変わりました。

自分一人の都合だけでは決められないことも増えます。

でも、そのおかげで、

仕事とプライベートのスイッチが、しっかり入るようになったんです。

一人の頃の私は、

自由だからこそ、

いつまでも仕事ができてしまいました。

誰も止めない。

自分で決められる。

好きな時間に仕事ができる。

一見、とても自由です。

でも、

自由だからこそ、休むタイミングも全部自分で決めなければならない。

それが結婚して生活のリズムが変わったことで、

「今日はここまで」

という時間が自然とできるようになりました。

ちゃんと休む。

仕事から離れる。

生活をする。

その時間ができたことで、

体の不調も減っていきました。

メンタルも以前より安定しました。

結婚前の私は、

「自由がなくなる=不自由になる」

と思っていたんですよね。

でも、実際は違いました。

自分一人ではつくれなかったリズムが、

誰かと暮らすことで生まれることもある。

自由が少し変化したことで、

むしろ楽になったこともありました。


一人の自由は、もう十分楽しんでいた

これも、今振り返ると思います。

私は、

一人でいる自由を我慢して結婚したわけではありませんでした。

20代、30代と、

自分の時間を過ごして、

仕事もして、

好きなところへ行って、

好きなことをして。

一人で自由に生きることを、私はちゃんと楽しんできたんです。

満足するくらい。

だから結婚して時間軸が変わったときも、

「もっと一人で遊びたかった」

「もっと自由でいたかった」

というより、

今度は、

誰かと一緒に生きるという新しい人生を経験している

という感覚に近かったのかもしれません。

一人の人生が楽しいことと、

誰かと生きる人生が楽しいことは、

どちらか一つしか選べないものではないんですよね。

幸せの形が変わっただけだったのだと思います。


結婚して知った「一人で全部背負わなくていい」という安心感

そして、結婚して初めて分かったこともあります。

それは、

支えがあるという安心感です。

私が働き方を変えようとした時期に、

一時的に仕事がなくなったことがありました。

もちろん、自分の貯金も切り崩していました。

でも、仕事がなくなったからといって、

生活費までなくなるわけではありません。

家賃。

光熱費。

食費。

毎月、絶対に必要なお金があります。

一人だったら、

「このまま仕事が決まらなかったらどうしよう」

「貯金がどんどん減っていく」

そんな不安も大きかったと思います。

でも、そのときは夫が生活を支えてくれていました。

だからといって、

「結婚したら養ってもらえるから安心ですよ」

という話ではありません。

私はそこではないと思っています。

今度は、

夫が何かに挑戦するとき、

夫が働けなくなったとき、

私が支えることだってあるかもしれない。

長い人生ですから、

どちらかが元気なときもあれば、

どちらかがしんどいときもあります。

今日は私が支えてもらう。

いつかは私が支える。

それを「お互い様」と思える人がいる。

そこに私は、とても大きな安心感を感じています。

一人で生きる自由には、

自分ですべてを決められる良さがあります。

でも同時に、

何かあったときも基本的には自分で背負うことになります。

二人で生きると、

自分一人では決められないことも増えます。

その代わり、

自分一人で背負わなくてもいいものも増える。

私は結婚して、その安心感を知りました。


とはいえ、生活が最初からピッタリ合うわけではありません!

もちろん、

結婚したら何もかもスムーズだった、

なんてことはありません。

育ってきた家庭も違う。

当たり前も違う。

生活習慣も違う。

たとえば、我が家にはこんなことがありました。

私は、ご飯をたくさん作るんです。

(結構な量を、一気に出す=一品が山盛り)

一方、夫は、

あったら食べる人。

だから、

私がたくさん作る。

夫がたくさん食べる。

またたくさん作る。

また食べる。

そしてある日、

「俺を殺す気か~~~~!」

くらいの勢いでキレていました^^;

でもね。

私には、

夫を太らせようなんて気持ちはもちろんありません。

むしろ、

「なんでそんなに怒ってるの?」

くらいの感覚だったと思います。

そこを掘っていったら、

私にとって「食事をたくさん出す」ということは、

育ってきた環境の中では、ごく普通のことだったんです。

私は漁師町の文化の中で育っています。

食べ物を一気にたくさん出す。

それが普通だった。

夫もそれを知って、

「あぁ、そういうことだったのか」

と理解してくれました。

これって、

夫婦生活のすごく小さな出来事です。

でも私は、

夫婦ってこういうことの積み重ねなんじゃないかなと思っています。


「なんでそんなことするの?」の奥には理由がある

一緒に暮らしていると、

「普通こうするでしょ?」

と思うことが出てきます。

でも、その「普通」は、

自分が育ってきた家庭の普通だったりします。

食事の量。

掃除の頻度。

洗濯物のたたみ方。

お金の使い方。

休日の過ごし方。

実家との距離感。

連絡の頻度。

家の中で一人になる時間。

本当に、いろいろあります。

だから、

最初から生活面がピタッと合う人なんて、ほとんどいないと思うんです。

婚活をしていると、

「価値観の合う人がいいです」

という言葉をよく聞きます。

もちろん、根本的な価値観が近いことは大切です。

でも、

すべての価値観が一致する人を探そうとすると、

かなり難しい。

だって、

違う家庭で、

違う親に育てられて、

違う経験をして、

違う人生を歩いてきた二人ですから。

違って当たり前なんですよね。


大切なのは、「価値観が同じ」より「違ったときに話せること」

だから私は、

婚活中に相手を見るとき、

「価値観が全部合うか」

だけを見なくてもいいと思っています。

むしろ見てほしいのは、

違ったときに、この人と話し合えるだろうか?

ということ。

「私はこう思っている」

「あなたはそう思っているんだね」

「どうしてそう思うの?」

「私はこうしてもらえると嬉しい」

「じゃあ、私たちはどうしようか」

そんな話ができるかどうか。

食事の話だって、

「作りすぎる私が悪い」

「出されたら全部食べる夫が悪い」

という勝ち負けにしてしまったら、

どちらかが我慢するしかありません。

でも、

「どうして私はこんなに作るんだろう?」

「どうして夫はこんなに嫌なんだろう?」

と、お互いの背景を知れば、

違う景色が見えてきます。


私が考えるのは「どっちが正しい?」ではなく、「どんな関係でいたい?」

夫婦で意見が違ったとき、

私はなるべく、

「どちらが正しいか」

だけで考えないようにしています。

それよりも、

「私は、この人とどんな関係でいたいんだろう?」

を考えます。

そして、

「じゃあ、そういう関係でいるためには、どうしたらいい?」

と考える。

勝つことが目的なら、

相手を言い負かせばいい。

自分の正しさを証明することが目的なら、

相手の間違いを探せばいい。

でも、

「この人といい関係でいたい」

が目的なら、

考えることが変わります。

相手の話を聞いてみよう。

自分の気持ちも伝えよう。

じゃあ、今回はこうしてみよう。

そんなふうに、

二人に合うところを探していく。

私はこれが、

「擦り合わせ」

なんだと思っています。


擦り合わせは、結婚前に終わるものじゃない

婚活中には、

「結婚前にちゃんと価値観を擦り合わせましょう」

と言われることがあります。

もちろん、それはとても大切です。

お金のこと。

仕事のこと。

子どものこと。

住む場所。

家族との関係。

大切なことは、結婚前にも話しておいた方がいい。

でも、

擦り合わせって、結婚前に全部終わるものではありません。

結婚して何年経ってもあります。

一緒に暮らし始めたら、

暮らしの擦り合わせが始まる。

仕事が変わったら、

また変わる。

子どもが生まれたら、

生活は大きく変わる。

年齢を重ねれば、

体力も変わる。

働き方も変わる。

お金の使い方だって変わるかもしれません。

そのたびに、

「前はこうだったじゃん」

ではなく、

「今の私たちには、どうするのがいい?」

と考え直していく。

夫婦って、

一度決めたルールを永遠に守り続ける関係ではなくて、

変化するたびに、何度でも擦り合わせ直していく関係

なのかもしれません。


「自分たちなりの家庭」をつくればいい

私は結婚前、

「誰かと暮らす」ということを、

相手の生活に自分を合わせることのように考えていたのかもしれません。

だから、

自分の自由を奪われるような気がしていた。

でも、そうじゃなかった。

夫の家庭のやり方に、

私が全部合わせる必要もない。

私の家庭のやり方に、

夫が全部合わせる必要もない。

二人で、新しい家庭をつくればいい。

私たちは、

どういう夫婦でいたい?

どんな家にしたい?

何を大切にしたい?

何は譲れない?

どこならお互いに変えられる?

その答えを、

何年もかけて二人でつくっていけばいい。

最初から完成された「正しい家庭」があるわけではありません。

親と同じ家庭をつくらなくてもいい。

世間一般の夫婦像に合わせなくてもいい。

SNSで見るような夫婦にならなくてもいい。

自分たちなりの家庭でいいんです。

そして、その家庭は完成するものではなく、

二人の人生が変化するたびに、

何度もつくり直していけばいいのだと思います。


「一人が楽」は、結婚に向いていない理由にはならない

もし今、

「一人の生活が快適すぎます」

「誰かと暮らせる気がしません」

「自由がなくなるのが怖いです」

と思っているなら、

それだけで、

「私は結婚に向いていない」

と決めなくてもいいと思います。

一人で生きる楽しさを知っていることと、

誰かと生きる幸せを感じられることは、

別の話だからです。

私も、

一人の自由が大好きでした。

そして今も、

自分の時間は大切です。

でも結婚して、

一人では知らなかった幸せも知りました。

誰かがいることで生まれる生活のリズム。

自分が倒れたときに支えてくれる人がいる安心感。

相手がしんどいときには、

今度は自分が支えればいいと思えること。

「お互い様」と言える人がいること。

そして、

違う二人だからこそ、

「私たちはどうしよう?」

と考えながら、

自分たちなりの家庭をつくっていくこと。


婚活中に探したいのは、「最初から合う人」だけじゃない

だから婚活中に、

「この人と生活スタイルが合うかな」

「価値観が合うかな」

と心配になったとき、

もう一つ、こんな視点を持ってみてほしいんです。

違ったときに、この人と話せそうですか?

あなたの考えを伝えたとき、

聞こうとしてくれますか?

相手の考えも、

あなたは知りたいと思えますか?

意見が違ったとき、

勝ち負けではなく、

「じゃあ、二人はどうしようか」

と考えられそうですか?

そして、

この人となら、自分たちなりの家庭を一緒につくっていけそうですか?

最初から完璧に合う相手を探さなくてもいい。

違いが出てきたとき、

一緒に擦り合わせられる人。

何年経っても、

そのときの二人に合わせて、

また話し合える人。

私は、そんな相手となら、

きっと大丈夫だと思っています。

結婚は、

自由を捨てて、

誰かの人生に自分を合わせることではありません。

一人ではつくれなかった新しい人生を、二人でつくっていくこと。

その中で、

今まで知らなかった自分に出会うこともあります。

一人のときには知らなかった安心を知ることもあります。

だから、

「一人が楽すぎる私に、結婚なんてできるのかな」

と思っているあなたへ。

今の自由を大切にしてきた自分を、

否定しなくて大丈夫です。

その自由を知っているあなたのまま、

誰かと一緒に、

「私たちは、どんな家庭にしようか?」

と考えていけばいい。

夫婦の形も、

家庭の形も、

二人で決めていいんです。

あなたは、どんな関係なら、

誰かと一緒に暮らしてみたいと思いますか?

そして、

その人とどんな「自分たちなりの家庭」をつくりたいですか?

あなたの小さな一歩を応援しています。

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nanairo.は、名前の通りあなたいろの人生に

してほしいと心から願っています。

人生色々、経験や体験、環境、状況、

人それぞれ思いや価値観があっていいんです。

だからこそ、これからについて

少し立ち止まって考えてみませんか?