婚活のために自分を変えなきゃダメ?〜「見せたくない自分も含めて、結婚するということ〜

「私のどこを直したら、婚活がうまくいきますか?」
婚活をしている方から、こんなことを聞かれることがあります。
お見合いで何人かに断られた。
仮交際になっても、なかなか続かない。
いいなと思った方とはご縁がつながらない。
そんなことが続くと、
「私に何か問題があるのかな」
「もっと自分を変えたほうがいいのかな」
と思ってしまうことがありますよね。
でも私は、そう聞かれたとき、
「じゃあ、ここを直しましょう」
とは、すぐには言いません。
まず聞きたいのは、
「どうして、そう思ったんですか?」
ということです。
お断りされた=あなたに問題がある、ではありません
まずは、何があったのかを一緒に整理します。
どんな方とお見合いをしたのか。
どんなお話をしたのか。
お断りの理由は何だったのか。
何人くらいと会ったのか。
その中で、ご自身はどう感じていたのか。
婚活には、必ず相手がいます。
そして、お見合いにはタイミングもあります。
お相手がほかの方との交際を進めることになったのかもしれない。
求めているタイプが違ったのかもしれない。
話してみたら、なんとなくフィーリングが違ったのかもしれない。
もちろん、振り返ってみて改善できることが見つかることもあります。
でも、
「お断りされた」という事実と、
「私は魅力がない」という自己評価は別です。
ここは一度、切り離して考えてほしいと思っています。
その人自身を、もっと知りたい
そのうえで私は、ご本人についていろいろなお話を聞きます。
自分では、どんなところが長所だと思う?
短所だと思っているところは?
周りからは、どんな人だと言われる?
仕事をしているときの自分は?
友人関係ではどんな立ち位置になることが多い?
これまでどんな経験をしてきた?
印象に残っている出来事は?
嬉しかったことは?
傷ついたことは?
どんなときに頑張ってきた?
本当はどうなりたいと思っている?
そして、
理想の自分と、今の自分をどう感じている?
いろいろなお話を聞いていきます。
なぜなら、
人の性格や価値観って、
突然できあがったものではないからです。
一人ひとりが、一生懸命自分の人生を歩んできた
私は、
その人が持っている価値観や考え方を、
簡単に否定したくありません。
一人ひとり、
それまでの人生を一生懸命歩んできたと思っているからです。
たとえば、
「人に頼るのが苦手」
という人がいたとします。
それだけを見て、
「もっと男性に頼ったほうがいいですよ」
と言うことは簡単です。
でも、
その人がこれまで、
「自分がしっかりしなきゃ」
と頑張らなければならない環境で生きてきたのだとしたら。
人に頼らないことは、
その人がこれまで生きていくために身につけてきたものかもしれません。
それを、
「婚活には不利だから直しましょう」
と簡単に言うのは違うと思っています。
まず、
「そうやって生きてきたんだね」
と、その人を知る。
そのうえで、
もし今、その考え方によって本人が苦しくなっているのなら、
「これからも、この考え方を持っていたい?」
を一緒に考えればいい。
過去の自分を否定しなくても、
これからの自分は選び直すことができます。
「短所を認める」って、どういうこと?
婚活では、
「自分の長所を見つけましょう」
と言われることがあります。
もちろん、それも大切です。
でも私は、
短所や弱さを知ることも同じくらい大切
だと思っています。
ただし、
短所を長所に言い換えて、
「ほら、全部素敵なところですよ」
とすることでもありません。
慎重なところが、
丁寧に考えられる長所になることもある。
でも、
慎重すぎて動けなくなることもある。
人に気を遣えるところが、
優しさになることもある。
でも、
相手に合わせすぎて自分が苦しくなることもある。
どちらもあるんです。
だから、
「ここは私のいいところ」
も、
「ここは私のちょっと面倒くさいところ」
も、
両方知っておけばいい。
そして、
「まあ、これも私だよね」
と思えること。
私は、それが自分を認めるということのひとつだと思っています。
「こんな私を好きになる人なんていない」
自分の弱いところや、
ダメだと思っているところを見つけると、
こんな気持ちが出てくることがあります。
「こんなところを見せたら嫌われる」
「こんな私を好きになる人なんていない」
「もっとちゃんとしていないと選ばれない」
でも、
ここで少し考えてみてほしいんです。
「こんな私ではダメ」
と一番強く言っているのは、
もしかしたら自分自身かもしれません。
自分が、
「こんな私はダメ」
と否定しているから、
誰かにも否定されるのが怖くなる。
だから隠す。
ちゃんとした自分を見せる。
好かれそうな自分を作る。
そして、
「選ばれる自分」で婚活しようとする。
でも、それを結婚してからもずっと続けられるでしょうか。
結婚は「週末の私」だけではできない
婚活中のデートなら、
数時間です。
ちょっとおしゃれをして、
笑顔で、
機嫌よく、
相手に気を遣って。
「ちゃんとした私」でいられるかもしれません。
でも、
結婚は日常です。
朝起きたばかりの自分もいる。
仕事で疲れている自分もいる。
何もしたくない日もある。
イライラすることもある。
落ち込むこともある。
弱ることもある。
部屋が散らかっている日もある。
料理なんてしたくない日もある。
一人になりたい日もある。
週末の数時間だけ見せていた自分ではなく、毎日の自分で暮らしていく。
それが結婚です。
だから私は、
良いところだけを見てもらおうとするより、
毎日の自分を見せられる人なのか
を大切にしてほしいと思っています。
人には見せたくない自分を書いてみてほしい
ここで、少しだけ自分について考えてみてください。
あなたが、人には見せたくないと思っている自分はどんな自分ですか?
たとえば、
本当は寂しがり。
自信がない。
家ではかなりだらしない。
料理が苦手。
人に頼るのが苦手。
落ち込むと面倒くさくなる。
考えすぎる。
すぐ不安になる。
頑張れない日がある。
一人の時間がないとしんどい。
人に言われたことを引きずる。
本当は甘えたい。
どんなことでも構いません。
誰にも見せなくていいので、
一度、紙に書いてみてください。
そして、
その自分を見ながら考えてみてほしいんです。
もし、その自分を「いいじゃん」と言う人がいたら?
あなたが、
「でも私、こんなところがあるから……」
と言ったとき。
隣にいる人が、
「え?いいじゃん」
と言ったら?
「そんなに気にすること?」
「それなら俺がやるよ」
「そういうところも含めて好きだけど」
「苦手なら、二人でどうするか考えればよくない?」
そんなふうに言われたら。
あなたは、どう思いますか?
自分が、
「絶対に隠さなきゃ」
と思っているところを、
相手も同じようにダメだと思うとは限りません。
あなたが短所だと思っているところを、
「別に気にならないよ」
と言う人もいる。
「むしろ、そこ好きだけど」
と言う人だっているかもしれません。
自分が自分でいいと思えたら、婚活は少し変わる
自分の弱いところも含めて、
「これが私」
と受け止められるようになると、
少し開き直れるようになります。
「これを見せたら選ばれない」
ではなく、
「これも私だから、これを知って嫌になる人なら仕方ない」
と思えるようになる。
これは、
「私を全部受け入れて!」
と相手に要求することとは違います。
自分を偽ってまで、
誰かに選ばれなくてもいい。
ということです。
私自身も、
以前は無理をしてお付き合いしていたことがありました。
嫌われないように。
相手に合わせて。
できる自分を見せて。
でも、
ある意味、
「もう、これが私なんだから仕方ない」
と開き直れるようになってから、
出会いや人との関わり方が変わりました。
ダメなところも知っていてほしい。
弱いところは助けてほしい。
そして、
私ができることは相手を助けたい。
そう思えるようになりました。
夫婦は「持ちつ持たれつ」でいい
結婚するために、
何でも一人でできる完璧な人になる必要はありません。
料理が苦手なら、
料理が好きな人が作ってもいい。
その代わり、
自分は掃除をする。
相手が疲れている日は、
自分が少し多めに動く。
自分がしんどい日は、
相手に助けてもらう。
二人とも苦手なことなら、
「じゃあ、どうする?」
と一緒に考えればいい。
外食でもいい。
家事代行でもいい。
便利な家電を使ってもいい。
工夫すればいいんです。
結婚って、
一人で全部できる人同士が暮らすことではありません。
できるところ。
できないところ。
得意なこと。
苦手なこと。
強いところ。
弱いところ。
それぞれ持ち寄って、
二人で暮らしを作っていく。
私は、
持ちつ持たれつの夫婦が一番いい
と思っています。
もちろん、相手にも「ダメなところ」はある
ここで忘れたくないことがあります。
自分の弱さを受け入れてくれる人を探すだけではありません。
相手だって完璧ではありません。
相手にも、
苦手なことがあります。
弱いところがあります。
面倒くさいところがあります。
自分とは違うところもあります。
だから、
自分が、
「こんな私でも大丈夫?」
と思っているように、
相手もどこかで、
「こんな自分でも大丈夫かな」
と思っているかもしれません。
そのとき、
あなたも相手に、
「え?いいじゃん」
と言えるでしょうか。
あるいは、
「そこは私ができるよ」
「じゃあ、二人で考えよう」
と言えるでしょうか。
完璧な人を探すのではなく、
お互いのできないところも含めて、二人でどうしていくかを考えられること。
私は、結婚ではとても大切だと思っています。
だから、信頼関係が大切
婚活カウンセリングでも、
私は信頼関係を大切にしています。
ただ、
「信頼関係を作ろう」
と思って作っているわけではありません。
結果として、そうなっていくものだと思っています。
その人の話を聞く。
どうしてそう思うのかを知る。
これまでの人生を知る。
否定せずに受け止める。
でも、
何でも肯定するわけではない。
必要だと思うことは、客観的にお伝えする。
それを繰り返していると、
少しずつ、
「この人には話しても大丈夫」
と思ってもらえることがあります。
同じ言葉でも、
自分のことを何も知らない人から言われるのと、
自分のことを理解しようとしてくれている人から言われるのでは、
届き方が違うことがあります。
人って、
「正しいことを言われたから」だけで変わるわけではない
と思うんです。
これは、夫婦も同じだと思います。
自分を理解しようとしてくれている。
普段から味方でいてくれる。
自分の弱さも知っている。
そんな人から、
「私はこう感じたよ」
と言われたら、
「そういう見え方もあるのか」
と考えられることがあります。
だから、
自分を見せることも、
相手を知ることも、
少しずつでいい。
その積み重ねが、
信頼関係になっていくのだと思います。
自分が知らない自分も、まだいる
そしてもうひとつ。
今、自分が知っている自分が、
自分のすべてではありません。
自分でも知らない自分があります。
誰かと一緒に暮らして初めて、
「私って、こんなに人に甘えられるんだ」
と気づくかもしれない。
ずっと一人で頑張ってきた人が、
「頼っても大丈夫なんだ」
と知るかもしれない。
「料理なんて好きじゃない」
と思っていた人が、
誰かと一緒に食べるようになって、
意外と料理が楽しくなるかもしれない。
反対に、
「私はいつも誰かと一緒にいたい」
と思っていた人が、
結婚して初めて、
「私、一人の時間も結構必要なんだ」
と気づくこともあるでしょう。
喧嘩をして、
「嫌なことを嫌って言っても、関係って壊れないんだ」
と知ることだってある。
それは、
相手に自分を変えてもらうことではありません。
誰かと関係を作りながら、自分の人生を生きていく中で、まだ知らなかった自分に出会っていく。
ということだと思います。
結婚したあと、もっと自分を好きになることもある
婚活では、
「まず自分を完成させてから、結婚相手を探さなきゃ」
と思っている人もいます。
でも、
自分を知ることに終わりはありません。
今の自分を知る。
長所を知る。
短所を知る。
弱さも知る。
見せたくない自分も知る。
そして、
誰かと出会って、
その人と関係を作りながら、
まだ知らなかった自分にも出会っていく。
そのたびに、
「私、こういうところもあるんだ」
と気づく。
そして、
「意外と悪くないな」
と思える自分が増えていったら。
結婚する前より、
もっと自分を好きになっているかもしれません。
私は、そんな結婚も素敵だと思っています。
婚活のために「別の自分」にならなくていい
もちろん、
自分の言動によって相手を傷つけてしまうことがあるなら、
振り返ることは必要です。
自分が苦しくなる考え方があるなら、
少しずつ変えていくこともできます。
だから、
「ありのままなんだから何も変えなくていい」
という話でもありません。
でも、
婚活で選ばれるために、自分ではない誰かになる必要はありません。
まずは、
今の自分を知ること。
良いところだけではなく、
ダメだと思っているところも。
人には見せたくないところも。
全部ひっくるめて、
「これが今の私」
と一度受け止めてみる。
そこから、
「これからも大切にしたい自分」
と、
「もう少し楽になるために変えてみたい自分」
を自分で選んでいけばいいと思います。
少し、自分について考えてみませんか?
最後に、よかったら紙に書いてみてください。
私が自分の「良いところ」だと思っているところ
______________
私が「ダメだな」と思っているところ
______________
人には、あまり見せたくない自分
______________
周りから言われる「私ってこんな人」
______________
そして最後に、
「人には見せたくない自分」をもう一度見てみてください。
もし、その自分を知った人が、
「え?いいじゃん」
と言ってくれたら?
「それなら私がやるよ」
「別に気にならないよ」
「そこも含めてあなたじゃない?」
と言ってくれたら?
あなたは、
どう感じるでしょう。
そしてもうひとつ。
大切な人の弱さを知ったとき、
あなたもその人に「え?いいじゃん」と言えるでしょうか。
その二人だったら、
できないことがあっても、
違うところがあっても、
「じゃあ、どうしようか?」
と一緒に考えていけるかもしれません。
結婚は、
完璧な二人がするものではありません。
長所も短所もある二人が、お互いを知りながら暮らしていくもの。
だからまず、
選ばれるために自分を変えることよりも、
自分自身が、自分のことを知ってあげることから。
そしていつか、
まだ自分も知らない自分に出会ったとき、
その自分にも、
「え?いいじゃん」
と言えるようになれたら。
きっと今より、
自分の人生も、
自分自身のことも、
少し好きになっているんじゃないかなと思います。

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nanairo.は、名前の通りあなたいろの人生に
してほしいと心から願っています。
人生色々、経験や体験、環境、状況、
人それぞれ思いや価値観があっていいんです。
だからこそ、これからについて
少し立ち止まって考えてみませんか?


