婚活で「譲れない条件」が多いのは理想が高いから?結婚相手選びで本当に大切にしてほしいこと

その条件、本当に譲れませんか? 条件を減らすのではなく、自分が大切にしたい結婚生活を知る

婚活をしていると、こんな言葉を聞くことがあります。

「もう少し条件を緩めた方がいいですよ」

「理想が高いんじゃないですか?」

「全部当てはまる人なんて、なかなかいませんよ」

確かに、希望する条件が増えれば増えるほど、出会えるお相手の数が少なくなることはあります。

だからといって、私は簡単に「条件を下げましょう」とは言いたくないんです。

なぜなら、その条件には、その人なりの理由があると思うから。

でも、同時にこんなことも考えてみてほしいんです。

そもそも、その条件はどうして必要なのでしょうか?

そして、その条件が叶った先に、あなたはどんな結婚生活を思い描いているのでしょう?

今日は、婚活でのお相手選びについて、少し違う角度からお話ししたいと思います。

1.条件には、その人の人生が表れている

例えば、

「年収600万円以上の男性がいい」

という希望があったとします。

それを聞いて、理想が高いと感じる方もいるかもしれません。

でも、私はまず、その理由を聞いてみたいんです。

「どうして600万円以上がいいと思ったんですか?」

すると、いろいろな思いが見えてくることがあります。

「将来、子どもが生まれたときに安心したいから」

「自分も働き続けたいけれど、家計に余裕がほしいから」

「以前、お金のことで苦労した経験があるから」

同じ年収の希望でも、その背景にある気持ちは違いますよね。

もしかしたら、年収の金額そのものよりも、安心して生活できることが大切なのかもしれません。

あるいは、お金について二人で相談し、協力できる関係を求めているのかもしれません。

もちろん、具体的な生活設計から必要な収入を考えている場合もあるでしょう。

だから、金額を下げればいいという話ではないんです。

大切なのは、その数字が自分の望む生活と、どうつながっているのかを知ること。

ここが整理できると、条件の見方も変わってきます。

2.その条件は、自分の希望? それとも誰かの価値観?

婚活では、知らず知らずのうちに、周囲の価値観を自分の希望だと思い込んでいることもあります。

例えば、

「男性は自分より年収が高い方がいい」

「女性は自分より年下がいい」

「結婚相手は大卒がいい」

「男性にはリードしてほしい」

「女性には料理ができてほしい」

もちろん、それがご自身にとって大切な希望なら、否定する必要はありません。

でも、一度考えてみてほしいんです。

どうして、そうでなければいけないのでしょうか?

親から言われてきたから?

友人の結婚相手がそうだったから?

世間では、それが普通だと思っていたから?

それとも、これまでの経験から、自分自身が必要だと感じているから?

私たちは、育ってきた家庭や周囲の人たちから、さまざまな影響を受けています。

それ自体は悪いことではありません。

ただ、結婚するのは周囲の人ではなく、あなた自身です。

誰かにとっての理想の結婚相手が、あなたにとっても理想の相手とは限りません。

だからこそ、条件を考えるときには、

「私は本当に、それを望んでいるのかな?」

と、自分自身に問いかけてみてほしいんです。

3.「条件が合う」と「幸せに暮らせる」は同じでしょうか?

例えば、希望していた年収も、身長も、学歴も、居住地も、すべて当てはまる方と出会えたとします。

でも、実際に話してみると、自分の意見をなかなか聞いてもらえない。

困ったことがあっても、一緒に考えてもらえない。

反対に、最初の希望条件から少し外れているけれど、話を丁寧に聞いてくれて、自分も自然体でいられる方がいたとします。

どちらと、これからの人生を歩んでいきたいでしょうか?

もちろん、答えは人それぞれです。

ただ、プロフィールに書かれている条件だけでは、結婚生活のすべては見えてこないんですよね。

結婚したら、楽しいことばかりではありません。

仕事が忙しくなることもあれば、体調を崩すこともある。

子どもが生まれたり、親の介護が始まったり。

それまで当たり前だった生活が、大きく変わることもあります。

そんなときに、

「私はこう思うんだけど、あなたはどう?」

「今の状況だったら、どうしていこうか?」

と、二人で話し合えるでしょうか。

私は、結婚生活を考えるうえで、こうした関係性もとても大切だと思っています。

条件は、相手を知るための一つの情報です。

でも、その人のすべてではありません。

4.「土日休みの人がいい」の奥にある本当の希望

例えば、

「土日休みの人がいい」

という希望。

どうして土日休みがいいのでしょう?

「休日は夫婦で一緒に過ごしたいから」

そう考えているのであれば、必ずしも土日休みでなければ実現できないとは限りません。

お互いの休みを調整したり、仕事終わりの時間を大切にしたり。

二人に合った過ごし方を見つけることもできるかもしれません。

一方で、ご自身の仕事や子育ての事情から、土日休みであることが生活上どうしても必要な場合もあります。

同じ条件でも、その理由によって考え方は変わります。

だから私は、条件を簡単に「譲れる・譲れない」で分ける前に、その奥にある気持ちを知ってほしいんです。

「その条件が叶ったら、どんな毎日を過ごせそうですか?」

この質問を自分にしてみると、本当に大切にしたいことが見えてくるかもしれません。

5.年齢や外見の条件にも、少し目を向けてみませんか?

年齢や外見も、婚活では希望条件に挙がりやすいものです。

「自分より若い人がいい」

「背の高い人がいい」

「見た目が好みの人がいい」

異性として魅力を感じられることも、大切な要素ですよね。

だから、そうした希望を持つこと自体が悪いわけではありません。

ただ、ここでも考えてみてほしいんです。

その条件は、あなたにとってどんな意味を持っていますか?

例えば「若い人がいい」という希望の背景には、子どもを望む気持ちがあるのかもしれません。

あるいは、一緒に長い時間を過ごしたいという思いがあるのかもしれません。

でも、年齢だけで将来の妊娠や出産、健康状態が決まるわけではありません。

また、年齢が近いからといって、必ずしも考え方や生活のペースが合うとも限りません。

外見についても同じです。

最初に惹かれるきっかけになることはあっても、結婚生活の中で見えてくる魅力は、それだけではないと思うんです。

年齢を重ねれば、誰だって見た目は変わります。

仕事や生活の環境によって、雰囲気が変わることもあるでしょう。

だからこそ、

「この条件がある人がいい」

だけでなく、

「私は、この人のどんなところに魅力を感じるんだろう?」

という視点も持ってみてほしいんです。

6.「優しい人がいい」だけでは、まだわからないことがある

婚活で希望するお相手の人柄を伺うと、

「優しい人がいいです」

と答える方はとても多いです。

もちろん、優しい人がいいですよね。

でも、ここでも私は聞いてみたくなるんです。

「あなたにとって、優しい人ってどんな人ですか?」

いつも自分の希望を聞いてくれる人?

困ったときに助けてくれる人?

自分の話を最後まで聞いてくれる人?

それとも、意見が違うときにも、きちんと話し合ってくれる人?

同じ「優しい」という言葉でも、人によって思い描いている姿は違います。

そして、優しさは、いつも自分の希望を叶えてくれることだけではないと思うんです。

ときには、相手が自分とは違う意見を伝えてくれることもあるでしょう。

そのときに、

「私の思いどおりにしてくれないから、優しくない」

と感じるのか。

それとも、

「この人には、この人の考えがあるんだな」

と受け止められるのか。

そこには、自分自身の価値観も表れます。

相手に求める条件を整理することは、自分が人間関係の中で何を大切にしているのかを知ることでもあるんですよね。

7.条件を見直すことは、自分を我慢させることではありません

ここは、誤解してほしくないところです。

婚活を成功させるために、何でも妥協しなければいけないわけではありません。

子どもを望むかどうか。

住む場所や働き方。

金銭感覚。

お互いを尊重できるかどうか。

自分の人生に大きく関わることもあります。

そして、暴力や威圧的な言動など、自分の安全や尊厳に関わることまで我慢する必要はありません。

私は、婚活で「無理をしない、我慢をしない、諦めない」ということを大切にしています。

でも、これは「自分の希望をすべて通す」という意味ではないんです。

自分が大切にしたいことを知る。

相手が大切にしていることも知る。

そして、二人で調整できるところは調整していく。

一方で、どうしても譲れないことがあるなら、それも大切にする。

条件を見直すというのは、自分の希望を諦めることではなく、自分が大切にしたいものを、もっとはっきりさせること。

私は、そう考えています。

8.相手に求める条件を、自分自身はどう考えていますか?

ここで、もう一つ考えてみてほしいことがあります。

それは、相手に求めていることを、自分自身はどう捉えているかということ。

例えば、

「家事を一緒にしてくれる人がいい」

と思っているなら、自分はどんなふうに家事を分担したいのでしょう?

「話し合いができる人がいい」

と思っているなら、自分も相手の意見に耳を傾けられるでしょうか?

「家族を大切にしてくれる人がいい」

と思っているなら、自分は相手の家族や大切にしてきたものを、どんなふうに尊重したいでしょう?

これは、自分も完璧でなければいけないという話ではありません。

むしろ、完璧な人なんていないと思うんです。

でも、結婚は相手から何かをしてもらうだけの関係ではありません。

お互いが、これまで別々の人生を歩んできた二人です。

だからこそ、

「相手にはこうしてほしい」

だけではなく、

「私は、どんなパートナーでありたいんだろう?」

ということも、一緒に考えてみてほしいんです。

9.独身時代の価値観から、二人の価値観へ

結婚は、自分の価値観にぴったり合う人を探して、そのまま暮らし始めることではありません。

これまで、それぞれが一人の人生を歩んできました。

時間の使い方も、お金の使い方も、生活の優先順位も、自分で決めてきたはずです。

でも、結婚したらどうでしょう。

そこには、自分とは違う人生を歩んできた相手がいます。

だから、今までの自分の当たり前が、そのまま二人の当たり前になるとは限りません。

例えば、休日の過ごし方。

「休日は家族みんなで出かけたい」という人もいれば、「休日くらいは家でゆっくり過ごしたい」という人もいます。

どちらが正しいわけでもありません。

でも、自分の考えが当たり前になっていると、

「どうして一緒に出かけてくれないの?」

「どうして休みの日まで予定を入れるの?」

と、相手の行動が理解できなくなることがあります。

そんなときに大切なのは、どちらかが我慢することではなく、お互いの気持ちを知ること。

「私は家族で過ごす時間が欲しい」

「私は一人でゆっくりする時間も必要なんだ」

そうやって話してみると、二人で出かける日と、それぞれ自由に過ごす日をつくることだってできます。

最初から価値観が同じでなくても、二人にとって心地よい形をつくることはできるんです。

これまでの独身時代の価値観を、どちらかが一方的に手放すのではなく、お互いが大切にしてきたものを持ち寄って、新しい「二人の価値観」を築いていく。

私は、それが夫婦になっていく過程なのだと思っています。

10.条件を整理するときに、考えてみてほしい5つの質問

婚活でお相手の条件を考えるとき、ぜひ次の質問を自分にしてみてください。

① その条件は、どうして必要なのでしょうか?

周囲の価値観ではなく、自分自身が望んでいる理由を考えてみましょう。

② その条件が叶ったら、どんな気持ちになれそうですか?

安心できる? 楽しく暮らせる? 自分らしくいられる?

条件の奥にある気持ちを探してみてください。

③ その条件が叶わなくても、別の形で満たせることはありませんか?

例えば「土日休み」でなくても、二人で過ごす時間をつくれるかもしれません。

④ その条件は、結婚生活が変化しても大切なものですか?

仕事や家族の状況が変わったとき、考え方が変わる可能性もあります。

⑤ 私は、どんな人と、どんな毎日を過ごしていきたいですか?

最後は、ここに戻ってきてほしいんです。

条件を満たすことではなく、自分が望む結婚生活を考えること。

それが、お相手選びの大切な土台になると思っています。


よくある質問

Q1.婚活で譲れない条件が多いのは、理想が高いということですか?

条件の数だけで、理想が高いとは言い切れません。

ただ、希望条件が多いほど、出会えるお相手の範囲が狭くなることはあります。

大切なのは、それぞれの条件が自分にとってなぜ必要なのかを理解することです。

条件の数を減らすことよりも、優先順位を整理することから始めてみましょう。

Q2.希望条件を下げないと、結婚できませんか?

必ずしもそうではありません。

ただし、希望条件によっては、出会えるお相手が限られることもあります。

その場合は、条件を変えるのか、活動期間や出会い方を見直すのか、自分が納得できる方法を考えていくことが大切です。

誰かに言われたからという理由だけで、条件を変える必要はありません。

Q3.年収や学歴を重視するのは、よくないことでしょうか?

そんなことはありません。

年収や学歴も、お相手を知るための情報の一つです。

ただ、その条件だけで相手の人柄や結婚生活の相性まで判断できるわけではありません。

なぜその条件を大切にしたいのかを整理したうえで、実際にお相手と関わりながら考えていくことをおすすめします。

Q4.条件は合うのに、好きになれない場合はどうしたらいいですか?

条件が合うことと、恋愛感情が育つことは別のものです。

無理に好きになろうとする必要はありません。

ただ、まだお相手のことをよく知らない段階であれば、もう少し会話を重ねることで印象が変わることもあります。

「この人をもっと知りたいと思えるか」「一緒にいるとき、自分はどう感じるか」という視点も大切にしてみてください。

Q5.条件を見直して、あとから後悔しませんか?

自分の気持ちを整理しないまま条件を変えると、後悔につながることもあるかもしれません。

だからこそ、条件を見直す前に、その理由を考えることが大切です。

「本当は大切ではなかった」と気づいて変えるのと、「我慢しなければ結婚できない」と思って変えるのでは、意味が違います。

Q6.相手に求める条件が、よくわかりません。

最初から明確でなくても大丈夫です。

これまでの人間関係や、日常生活を振り返ってみてください。

どんなときに安心できたでしょうか?

どんな関わり方をされると嬉しかったでしょうか?

反対に、どんなことがつらかったでしょうか?

そうした経験を振り返ることで、自分が大切にしたいものが少しずつ見えてくることがあります。

Q7.どうしても譲れない条件がある場合は、どうすればいいですか?

無理に手放す必要はありません。

ただ、その条件が自分の人生にとってどれほど大切なのかを整理してみましょう。

そのうえで、条件に合うお相手との出会い方や、活動の進め方を考えていくことができます。

大切なのは、誰かの正解ではなく、自分が納得できる選択をすることです。


最後に、あなたに質問です

今、婚活で大切にしている条件を、少し思い浮かべてみてください。

その条件は、なぜ必要なのでしょうか?

その条件が叶ったら、どんな気持ちになれそうですか?

反対に、その条件が叶わなくても、別の形で満たせることはありませんか?

そして、もう一つ。

あなたは、どんな人と、どんな毎日を過ごしていきたいですか?

条件は、あなたが幸せになるための道しるべの一つです。

でも、条件を満たすこと自体が、婚活のゴールではありません。

私は、条件に自分を合わせるのでも、誰かに言われて条件を下げるのでもなく、自分自身が納得して選んでほしいと思っています。

そして、相手にも、その人が大切にしてきた人生があります。

自分の希望だけでなく、相手の背景や考え方にも関心を持ってみてください。

そこから、お互いに理解を深め、二人にとって心地よい関係をつくっていけたら素敵ですよね。

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