すべての出来事は、未来につながっている

人生には、

「こんなこと、起きなければよかった」

と思う出来事があります。

傷ついたこと。

誰かとうまくいかなかったこと。

頑張ったのに報われなかったこと。

自分では選べなかった、生まれ育った環境。

親との関係。

人にはなかなか話せないような気持ち。

挫折したこと。

諦めたこと。

つらい経験なんて、できることならないほうがいい。

傷つかなくていいなら、傷つかないほうがいいし、苦しまなくていいなら、苦しまないほうがいい。

だから私は、

「その経験も、あなたにとって必要だったんだよ」

とは簡単に言いたくありません。

必要だったかどうかなんて、わからない。

起きなくてよかったことだって、きっとあります。

でも。

すでに起きてしまった出来事を、

この先の人生にどうつなげていくか。

そこは、自分で選んでいけると思っています。

親に対する想いも、生まれ育った環境への想いも

もっと話を聞いてほしかった。

認めてほしかった。

比べないでほしかった。

もっと甘えたかった。

もっと自由にさせてほしかった。

どうして、うちはこうなんだろう。

どうして、この家に生まれたんだろう。

もっと違う環境だったら、私の人生も違ったのかな。

そんな気持ちを持っている人もいると思います。

反対に、

大切に育ててもらった。

たくさん愛情をもらった。

だからこそ、親を悲しませたくない。

期待に応えなければ。

そんな想いを抱えて生きてきた人もいるでしょう。

親に感謝していることと、寂しかったこと。

愛されていたことと、傷ついたこと。

どちらか一つにしなくていいんですよね。

両方あってもいい。

そして大人になってから、

「どうして私は、人に認めてもらえないとこんなに不安になるんだろう」

「どうして嫌われることが怖いんだろう」

「どうして自分の意見より、相手の気持ちを優先してしまうんだろう」

そんな自分に気づくことがあります。

それを辿っていったら、昔の経験につながっていることもある。

親を責めるためではありません。

過去の原因探しをして、誰かを悪者にするためでもない。

今の自分を知るために、過去を振り返る。

私は、それでいいと思っています。

挫折も、人との出会いや別れも

入りたかった学校に入れなかった。

思い描いていた仕事ができなかった。

仕事で失敗した。

夢を諦めた。

大切な人との関係が終わった。

好きな人に選ばれなかった。

結婚まで考えていた人とうまくいかなかった。

婚活を頑張っているのに、なかなか思うように進まない。

そのときには、

「なんで私ばっかり」

「こんなはずじゃなかった」

と思うこともあります。

でも人生って、その出来事の真ん中にいるときには、その先が見えないんですよね。

予定していた道から外れたことで、違う場所へ行くことになる。

そこで違う人と出会う。

今まで知らなかった自分を知る。

「あれ?」

と思う瞬間が出てくる。

昔だったら選んでいた人を、選ばなくなっていたり。

昔だったら我慢していたことに、

「私はこれ、嫌なんだな」

と気づけたり。

条件ばかりを見ていた自分が、

「私は、この人とちゃんと話し合えることのほうが大切なんだ」

と思うようになったり。

経験したからこそ、自分の大切にしたいものが見えてくることがあります。

つらかった経験が、誰かとの関係に活かされることもある

過去の恋愛で、

嫌われたくなくて、言いたいことをずっと我慢していた。

相手に合わせて、

「大丈夫」

と言い続けていた。

そして、うまくいかなかった。

そんな経験があったとします。

その経験を、

「失敗だった」

だけで終わらせることもできます。

でも、

「どうして私は言えなかったんだろう」

「本当は、どうしてほしかったんだろう」

「私は、どんな関係なら自分の気持ちを話せるんだろう」

と考えてみると、

次に誰かと出会ったとき、以前とは違う関係をつくれるかもしれません。

以前なら飲み込んでいた言葉を、

「私はこう感じているんだよね」

と伝えられるようになるかもしれない。

相手の考えを聞いて、

「そう思うんだね」

と一度受け止めてから、自分の気持ちも話せるようになるかもしれない。

過去の経験そのものが良かったわけではありません。

でも、

その経験をした自分だからこそ、次の関係でできることが増える。

そんなことはあると思っています。

まだ消化できない想いは、そのままでもいい

ただ、過去と向き合ったからといって、全部がきれいに解決するわけではありません。

誰かに話した。

紙に書いた。

たくさん泣いた。

自分なりに理由もわかった。

それでも、

まだ引っかかっている。

そんなこともあります。

頭では理解できているのに、気持ちは追いつかないことだってあります。

だから、

無理に許さなくてもいい。

納得しなくてもいい。

「もう過去のことだから」

と終わらせなくてもいい。

私は、

自分の人生に、フラグだけ立てておけばいい

と思っています。

「あの出来事は、私にとって大きかった」

「あのとき、本当は寂しかった」

「あれは今でも嫌だったと思っている」

「あの経験から、人に頼るのが怖くなったのかもしれない」

答えが出なくても、そこまででいい。

自分の中に、

「ここには何かある」

という印をつけておく。

フラグは、ずっと先で回収されることがある

そのフラグがいつ回収されるのかは、わかりません。

一年後かもしれない。

十年後かもしれない。

誰かと付き合ったときかもしれない。

結婚したときかもしれない。

夫婦でぶつかったとき。

親になったとき。

仕事で壁にぶつかったとき。

誰かの相談を聞いたとき。

全然違う出来事がきっかけになることもあります。

そこで突然、

「あ、これってあのときのこととつながっているのかも」

と気づく。

「あのときしてほしかったことを、私はこの人にはしてあげたいんだ」

「私がこの言葉にこんなに反応するのは、昔の経験も関係しているのかもしれない」

「だから私は、こういう関係を大切にしたいんだ」

そのとき初めて、見えてくるものがあります。

だから今、答えが出ないことを焦って解決しなくてもいいんです。

「なぜかわからないけどモヤモヤする」も大切なフラグ

過去の大きな出来事だけではありません。

日常の中にある、

「なんかモヤモヤする」

も、私は大切にしてほしいと思っています。

いつもなら気にならない相手の一言に、妙にイライラした。

大したことではないはずなのに、ずっと引っかかっている。

理由はわからないけれど、なんとなく悲しい。

こういうとき、

「気にしすぎかな」

「こんなことで怒るのもな」

と流してしまうことがあります。

でも、そのモヤモヤって、一つの原因からできているとは限らないんですよね。

今日言われた一言。

本当は嫌だったのに言えなかったこと。

相手に期待していたこと。

最近疲れていること。

自分自身に対して感じていること。

昔、似たような場面で傷ついたこと。

いろいろなものが少しずつ重なって、

「なんかわからないけどモヤモヤする」

になっていることがあります。

そんなときは、一つずつ紙に書いてみる

頭の中だけで考えていると、全部が一緒になってしまいます。

だから、私は一度、外に出してみるのもいいと思っています。

難しい自己分析じゃなくていい。

紙を一枚出して、

今、どんな気持ち?

悲しい?

腹が立っている?

寂しい?

不安?

悔しい?

本当はわかってほしかった?

次に、

なぜ、そうなったんだろう?

何があった?

どの言葉が引っかかった?

本当はどうしてほしかった?

私は何を期待していた?

そして、

どうすれば、少しスッキリするだろう?

相手に伝えたい?

誰かに聞いてほしい?

少し一人になりたい?

謝ってほしい?

わかってほしい?

それとも、今日はただ疲れているから、ゆっくり休みたい?

一つずつ書いてみる。

ここで大切なのは、正解を出すことではありません。

「書いたけど、やっぱりわからない」

でもいいんです。

自分のパターンが少しずつ見えてくる

こういうことを繰り返していると、

「あれ?私、前にも同じようなことでモヤモヤしていたな」

と気づくことがあります。

人に否定されたと感じると、必要以上に悲しくなる。

無視されたように感じると、急に不安になる。

頑張ったことを認めてもらえないと、ものすごく腹が立つ。

嫌われると思うと、自分の意見を引っ込めてしまう。

人に頼るくらいなら、自分で全部やろうとしてしまう。

それに気づいたら、

「直さなきゃ」

ではなく、

「私はこういうときに、こう感じるんだな」

でいいと思うんです。

それも、自分を知ることだから。

そして、

「じゃあ、次はどうしたい?」

を考えていけばいい。

今度は、我慢する前に伝えてみよう。

全部一人で抱える前に、助けてと言ってみよう。

相手がどう思っているかを勝手に決めずに、聞いてみよう。

疲れているときには、大きな決断をしないようにしよう。

少しずつ、選択が変わっていきます。

自分と向き合うって、全部解決することじゃない

私は、自分と向き合うことって、

過去を全部掘り返して、

原因を見つけて、

全部許して、

すっきりすることではないと思っています。

そんなに簡単じゃない。

わからないものは、わからないままでいい。

まだ触りたくないものは、今は触らなくてもいい。

ただ、

自分が何を感じているのかを、置き去りにしない。

悲しかった。

悔しかった。

寂しかった。

怖かった。

本当は助けてほしかった。

もっと認めてほしかった。

私はこれが嫌だった。

私はこうしてほしかった。

そう感じた自分がいたことを、自分が知っておく。

そして、自分の人生に小さなフラグを立てておく。

それでいいと思っています。

過去を変えることはできない。でも、その続きを選ぶことはできる

生まれた場所も。

育った環境も。

親も。

出会った人も。

別れた人も。

挫折したことも。

傷ついたことも。

起きてしまった出来事は変えられません。

でも、

その経験を持った自分が、この先どう生きるのかは選べます。

寂しかった経験があるから、人の寂しさに気づけるかもしれない。

言いたいことを言えなかったから、今度は話し合える関係をつくろうと思えるかもしれない。

誰かに助けてもらったから、今度は自分が誰かの力になれるかもしれない。

挫折したから、

「私は本当は何がしたいんだろう」

と初めて自分に問いかけることもある。

過去に何があったかだけで、未来まで決めなくていいんです。

すべての出来事は、そこで終わりじゃない

人生って、不思議です。

そのときには意味がわからなかった出来事が、

何年も経ってから、

「ああ、ここにつながっていたんだ」

と思うことがあります。

点だった出来事が、あとから線になる。

もちろん、

すべての出来事に意味を見つける必要はありません。

最後まで、

「あれは嫌だった」

で終わる出来事があってもいい。

それでも、その経験をした自分は、そこから先も生きていきます。

誰かと出会って、

悩んで、

選んで、

ときには間違えて、

また考えて。

そのたびに、自分のことを少しずつ知っていく。

だから私は、

過去を無理に肯定するのではなく、

過去も連れて、未来を選んでいけばいい

と思っています。

まだ消化できない想いには、フラグを立てておく。

今日感じたモヤモヤも、なかったことにしない。

そして、ときどき自分に聞いてみる。

「今、どんな気持ち?」

「どうしてそう感じたんだろう?」

「私は、本当はどうしたい?」

すぐに答えが出なくても大丈夫。

人生のもっと先で、

「あのとき感じていたことって、こういうことだったんだ」

とわかる日が来るかもしれません。

すべての出来事は、そこで終わりじゃない。

今日の自分にも、

これから出会う人にも、

これからつくっていく関係にも、

まだ見えていない未来にもつながっている。

過去は変えられない。

でも、

その経験を持って、どんな未来をつくっていくのかは、自分で選んでいける。

私は、そう思っています。

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nanairo.は、名前の通りあなたいろの人生に

してほしいと心から願っています。

人生色々、経験や体験、環境、状況、

人それぞれ思いや価値観があっていいんです。

だからこそ、これからについて

少し立ち止まって考えてみませんか?