「普通の人でいいのに、出会えない」婚活は“足し算”より“引き算”

「普通の人でいいんです」は、
婚活のご相談を受けていると、よく聞く言葉です。
ものすごく高収入じゃなくていい。
芸能人みたいにかっこいい、かわいい人じゃなくてもいい。
普通に仕事をしていて。
普通に清潔感があって。
普通に会話ができて。
普通に優しくて。
普通くらいの収入があって。
できれば年齢も近くて。
金銭感覚も普通で。
家事もある程度できて。
結婚したら家族を大切にしてくれる人。
「そんなに高望みしていないと思うんです」
・・・。
一つひとつを見たら、ものすごく高い条件には見えないかもしれません。
でも、婚活ではここが難しい。
その「普通」、全部を掛け合わせていませんか?
一つひとつは「普通」でも、掛け合わせるほど難しくなる
年齢はこのくらい。
年収はこのくらい。
身長はこのくらい。
学歴はこれくらい。
住んでいる場所はこの辺り。
できれば土日休み。
清潔感がある。
会話ができる。
優しい。
家事ができる。
金銭感覚が近い。
結婚願望がある。
子どもについての考えも同じ。
一つずつなら、
「これくらい普通じゃない?」
と思うかもしれません。
でも、
普通 × 普通 × 普通 × 普通 × 普通……
と掛け合わせれば掛け合わせるほど、全部に当てはまる人は当然少なくなります。
しかも、婚活は条件に当てはまったら成立するわけではありません。
自分が相手をいいと思う。
相手も自分をいいと思う。
また会いたいと思う。
一緒にいて心地いい。
タイミングも合う。
そして、関係を深めていける。
そこまで重なって、初めて結婚へと進んでいきます。
だから、
「普通の人でいいのに、全然出会えない」
ということは、実はそんなに不思議ではありません。
むしろ、「普通の人」が一番難しいことだってあるんです。
婚活を続けるほど、条件は増えやすい
さらに、婚活をしていると条件って増えやすいんです。
最初は、
「優しい人がいい」
くらいだった。
でも、いろいろな人に会ってみる。
会話が続かない人に会ったら、
「ちゃんと会話ができる人」
が増える。
なかなか会えない人と交際したら、
「土日休みの人」
が増える。
お金の使い方が合わない人に会ったら、
「金銭感覚が合う人」
が増える。
過去の恋愛で嫌な思いをしていたら、
「こういう人は絶対に嫌」
も増える。
婚活で経験したことが、
次の相手を選ぶ条件としてどんどん足されていく。
もちろん、経験から学ぶことは大切です。
でも、
条件が増えることと、自分に合う人がわかってくることは同じではありません。
ここは、一度分けて考えてみてほしいんです。
「私、高望みなんでしょうか?」
条件が増えて、なかなか出会えなくなると、
「私って高望みなんでしょうか?」
と不安になる人もいます。
そして周りから、
「もう少し条件を下げたら?」
なんて言われる。
でも私は、いきなり条件を下げなくていいと思っています。
その前にやってほしいことがあります。
それが、
引き算です。
引き算は「妥協」ではありません
私が言う引き算は、
年収を100万円下げましょう。
年齢を10歳広げましょう。
見た目は諦めましょう。
ということではありません。
今持っている条件を一つずつ見ながら、
「私は、どうしてこれが必要なんだろう?」
と考えてみることです。
たとえば、
「土日休みの人がいい」
どうして?
一緒に過ごす時間が欲しいから。
だとしたら、本当に必要なのは、
「土日休み」
でしょうか。
それとも、
「二人で過ごす時間を大切にしてくれること」
でしょうか。
勤務形態が違っても、二人の時間を作ろうとしてくれる人はいます。
逆に土日休みが同じでも、それぞれ別々に過ごす夫婦だっています。
条件の奥まで見ていくと、
本当に欲しかったものが見えてくることがあります。
年収が欲しい?それとも「安心」が欲しい?
「年収500万円以上がいい」
これも同じです。
どうして500万円なのでしょう。
子どもができても安心して暮らしたい。
お金のことで喧嘩したくない。
将来に不安を感じたくない。
もしそうだとしたら、
本当に欲しいのは、
「年収500万円」という数字ではなく、「安心して暮らせること」
なのかもしれません。
だったら見るところは、年収だけではなくなります。
どんなお金の使い方をするのか。
貯めることをどう考えているのか。
仕事についてどんな考えを持っているのか。
夫婦のお金について話し合えるのか。
一つの条件の奥に、
自分が本当に大切にしているものが隠れていることがあります。
「あったら嬉しい」と「ないと困る」を分けてみる
ここも大切です。
あったら嬉しいものと、
ないと自分が幸せな結婚を作るのが難しいもの。
これは違います。
背が高かったら嬉しい。
年齢が近かったら嬉しい。
趣味が同じだったら嬉しい。
休日が同じだったら嬉しい。
料理ができたら嬉しい。
もちろん、希望として持っていていいんです。
でも、
「あったら嬉しい」を全部「ないとダメ」にしていませんか?
一度、
「絶対に大切」
「あったら嬉しい」
「なくても大丈夫」
に分けてみる。
これも婚活の引き算です。
引いても残ったものが、自分の「軸」
一つずつ見直していくと、
「これはなくてもいいかも」
「これは、あったら嬉しいくらい」
「これは世間の普通をそのまま持っていただけかもしれない」
と、少しずつ整理されていきます。
それでも最後まで、
「でも、これは私は大切にしたい」
と残るものがあります。
何かあったときに話し合えること。
お互いの仕事を尊重できること。
一人の時間も大切にできること。
お金について隠さず話せること。
困ったときに、一緒に考えられること。
ありがとう、ごめんねが言えること。
自分が大切にしているものを否定しないこと。
そこは、簡単に引かなくていい。
それが、
あなたが結婚で大切にしたい「軸」
なのかもしれません。
でも「軸」と「基準値」は違う
ここで、もう一つ考えてほしいことがあります。
婚活をしていると、知らず知らずのうちに、
自分の中に「これくらい」という基準値
を作っていることがあります。
連絡はこれくらいしてほしい。
デートではこれくらいしてほしい。
男性ならこれくらいリードしてほしい。
女性ならこれくらい家事ができてほしい。
結婚を考えているなら、これくらいのスピードで進んでほしい。
そして、
その基準値に入っていれば「あり」。
外れたら、
「この人は違う」
となる。
でも、それを続けていると、
目の前の相手を見るのではなく、
「この人は、私の基準値にどれくらい入っている?」
と採点する婚活になってしまいます。
さらに、好きになった相手が基準値から外れていると、
今度は、
「この人を何とか変えられないかな」
となることもあります。
ここは、気をつけてほしいところです。
相手を自分の基準値に入れることが、結婚ではない
その人には、その人の人生があります。
育ってきた家庭も違う。
経験も違う。
仕事も違う。
お金の使い方も違う。
人との距離感も違う。
愛情の伝え方も違う。
だから、
自分が思っている「普通」が、
相手にとっても普通とは限りません。
結婚は、
相手を自分の基準値の中に入れることではありません。
自分と違うところがあったときに、
「この人は違う」
だけで終わるのではなく、
「あなたはそう考えるんだね」
と知っていく。
そして必要なら、
「じゃあ、二人はどうする?」
を考えていく。
私は、そこから二人の関係が作られていくのだと思っています。
相手に求めているけど、「自分はどう?」
そして、ここからがとても大切です。
相手にいろいろなものを求めたときに、
一度、自分にも聞いてみてほしいんです。
「ところで、自分はどう?」
優しい人がいい。
私は、相手に優しくできている?
話を聞いてくれる人がいい。
私は、相手の話をちゃんと聞けている?
尊重してくれる人がいい。
私は、自分とは違う相手の考えを尊重できている?
価値観を押しつけない人がいい。
私は、自分の「普通」を相手に押しつけていない?
話し合える人がいい。
私は、自分と違う答えが返ってきても話し合える?
一緒にいて安心できる人がいい。
私は、相手にとって安心できる人でいられている?
思いやりのある人がいい。
私は、相手の立場を想像できている?
相手に求めることが悪いわけではありません。
でも、
自分が相手に求めているものを、自分は相手に渡せているでしょうか。
結婚は、相手一人で作るものではありません。
自分も、その関係を作る一人です。
「この人を変えたい」と思ったら
付き合っていれば、
「ここ、もう少しこうしてくれたらいいのにな」
と思うことはあります。
結婚したら、もっと出てくるでしょう。
もう少し連絡してほしい。
もう少し話を聞いてほしい。
もう少し家事をしてほしい。
もう少しお金の使い方を考えてほしい。
もう少し私の気持ちをわかってほしい。
そう思うこと自体は自然です。
でも、
「私が言い続ければ変わる」
「結婚したら変わってくれる」
「私がこの人を変えればいい」
を前提に相手を選ばない方がいいと、私は思っています。
人は変わることがあります。
経験によって成長することもあります。
でも、本質的なところは簡単には変わらない。
それくらいに思って相手を見ておいた方がいい。
何より、
その人が変わるかどうかを決めるのは、その人自身です。
相手のボールは、そもそも持てない
たとえば、
「連絡が少なくて寂しい」
と思ったとします。
自分ができるのは、
「私は連絡が少ないと寂しく感じるんだ」
「一日一回くらい連絡があると嬉しい」
と、自分の気持ちを伝えること。
ここまでは、自分のボールです。
でも、
それを聞いて相手がどう考えるか。
どんな行動をするか。
変えようと思うのか。
今のままでいたいと思うのか。
そこから先は、
相手のボールです。
こちらには持てません。
だから、
自分の希望を伝えることと、
相手をコントロールすることは違います。
伝える。
相手の話も聞く。
二人で考える。
それでも相手の答えが自分の希望とは違うこともあります。
そのとき自分にできるのは、
相手のボールを奪うことではなく、
「今のこの人と、それでも私は一緒にいたい?」
を自分で選ぶことです。
もし相手に変わってほしいなら、自分にも聞いてみる
そして、
「相手に変わってほしい」
と思ったときには、もう一つ考えてみてください。
「自分だったら、どんな相手のためなら変わろうと思える?」
いつも否定してくる人?
できていないところばかり指摘してくる人?
自分の正しさを押しつけてくる人?
「普通はこうでしょ」と言ってくる人?
それとも、
自分のことを尊重してくれる人。
話を聞いてくれる人。
違う意見も知ろうとしてくれる人。
できていることも見てくれる人。
そんな相手から、
「私はこう感じているんだけど、一緒に考えてくれない?」
と言われたら、
「じゃあ、自分も少し考えてみようかな」
と思えることはあるかもしれません。
だから、
「どうしたら相手を変えられる?」
と考えるより、
「私は、どんな関係を相手と作っている?」
を見てみる。
ただし、
自分がいい関わり方をすれば、必ず相手が変わるという話ではありません。
そこはやっぱり、
相手のボールです。
「付き合える人」と「結婚生活を作れる人」は、同じとは限らない
ここまでの話は、結局、
人と関係を築く根本の部分
なんだと思います。
恋人として付き合うだけなら、
好き。
楽しい。
会いたい。
一緒にいるとドキドキする。
そんな気持ちで関係が続くこともあります。
それも恋愛では大切です。
でも、
結婚となると、話は少し変わります。
だから世の中には、
付き合うことはできても、結婚生活を一緒に作っていくことが難しい人もいます。
結婚すると、デートではなく生活が始まるからです。
お金。
仕事。
家事。
時間の使い方。
住む場所。
家族との付き合い。
子どものこと。
一人の時間。
体調が悪いとき。
仕事がうまくいかないとき。
どちらかに余裕がなくなったとき。
人生には、いろいろなことが起こります。
当然、
二人の意見が違う場面もたくさん出てきます。
そんなときに毎回、
「普通はこうでしょ」
「なんでわかってくれないの?」
「あなたが変わってよ」
「やっぱりこの人は違う」
となっていたら、
結婚することはできても、
その後の結婚生活はかなり苦しいものになります。
結婚できたら終わりではありません。
むしろ、そこから何十年という生活が始まります。
結婚生活で問われるのは「違ったとき」
何でも同じ二人なんて、ほとんどいません。
だから私は、
同じかどうかより、
違ったときにどうする二人なのか
を見てほしいと思っています。
「私はこう思うよ」
「あなたはどう?」
と聞ける。
相手が違う答えを出したときに、
「それはおかしい」
とすぐにジャッジするのではなく、
「どうしてそう思うの?」
と聞ける。
そして、
どちらかの正解に相手を押し込むのではなく、
「じゃあ、二人はどうしていこうか?」
と考えられる。
これができるかどうかは、
結婚生活ではものすごく大きいと思っています。
婚活で見るべきものが変わってくる
だから婚活では、
条件だけではなく、
少しずつこんなところも見てみてください。
自分と違う意見をどう扱う人なのか。
こちらの話を聞こうとしてくれるのか。
自分の気持ちを言葉にできる人なのか。
間違えたときに謝れるのか。
何かあったときに、
「じゃあ、どうしようか」
と一緒に考えられる人なのか。
そして同じことを、
自分にも問いかける。
私は、誰かと関係を築いていける人だろうか?
ここは、
年収にも、
学歴にも、
身長にも、
プロフィールにも書いてありません。
でも、
結婚生活ではとても大切な部分です。
「結婚できる人」より「結婚生活を一緒に作れる人」
婚活をしていると、
どうしても、
「結婚できる相手を見つけなきゃ」
となります。
でも私は、
もう少し先まで見てほしい。
結婚そのものはできたとしても、
その後、
お互いに自分の正しさをぶつけ合い、
相手を変えようとして、
「どうしてわかってくれないの?」
を繰り返す毎日になったら、
かなりしんどい結婚生活になります。
どうせ結婚するなら、
結婚したあとも幸せでいてほしい。
だから探してほしいのは、
条件をたくさん満たしている人だけではなく、
一緒に結婚生活を作っていける人。
そして、
相手だけにそれを求めるのではなく、
自分自身も、誰かと結婚生活を作っていける人でいること。
そこまで含めて婚活なんだと思っています。
婚活は、足し算より引き算
だから私は、
婚活では足し算だけではなく、
引き算が大切だと思っています。
条件を増やして、
自分の基準値にぴったり入る人を探し続けるのではなく、
一つずつ、
「これは、なぜ必要?」
と考えてみる。
これは本当に大切?
あったら嬉しいだけ?
私の「普通」を相手にも求めているだけ?
違っていても話し合えること?
そして、
引いて、引いて、
それでも最後に残った、
「私はこれを大切にしたい」
を知る。
それが自分の軸になります。
軸がわかれば、
相手を採点する項目はむしろ減っていきます。
その代わり、
目の前の人そのものを見られるようになる。
条件から少し外れていても、
「この人とは話し合えるな」
「違う意見を言っても否定されないな」
「私の好きなものを面白がってくれるな」
「この人となら、二人の答えを作っていけるかもしれない」
そんなものが見えてくることがあります。
それは、
妥協して選択肢を広げたのではありません。
自分にとって本当に大切なものがわかったから、必要のない条件を手放せるようになった。
だから、見える人が増えたんです。
「普通の人」を探す婚活から、関係を作れる人を選ぶ婚活へ
「普通の人でいいのに、出会えない」
そう思ったら、
「私、高望みなんだ」
とすぐに自分を責めなくていい。
でも、
自分が持っている「普通」を、一度見直してみてください。
そして、
相手に求めているものだけではなく、
「自分はどう?」
も見てみてください。
婚活は、
条件のいい人を探すゲームではありません。
相手を自分の理想に近づけることでもありません。
自分が何を大切にしたいのかを知って、
目の前の相手を知って、
違いがあったら話して、
二人でどうするかを考えていく。
そして、
それでも難しいと思ったら、
相手を変えようとするのではなく、
自分がその関係を選ぶのかを決める。
相手のボールは持てない。
でも、
自分のボールは、自分で持てます。
「普通の人」を探す婚活から、
一緒に関係を築いていける人を、自分で選ぶ婚活へ。
どうせ結婚するなら、
結婚することだけをゴールにするのではなく、
その先の二人の生活まで幸せであってほしい。
私は、そう思っています。

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nanairo.は、名前の通りあなたいろの人生に
してほしいと心から願っています。
人生色々、経験や体験、環境、状況、
人それぞれ思いや価値観があっていいんです。
だからこそ、これからについて
少し立ち止まって考えてみませんか?


